ホームから見ていた・・・

車掌の指差呼称・・・

その きれいな首筋の その後ろから・・・

見ていました・・・

ああ 車掌、指差して 確認することに どんな 意味があるの?

 「●●、よしっ、××、よしっ。」

空気を切り裂くあなたの指先。

誰も聞いていない確認の声をそんなふうに漏らしてしまうJRの車掌の まっすぐで無駄のない曲線の背中を見ていた ら・・・

・・・だんだんとあなたの見ている視線の先っぽが わたしに 入ってきた

ああ、あなたの突起が わたしに少し 差し込む・・・・

きゅっとはかない音がする

USBのチャージで

車掌がわたしに 入り込む・・・

車掌・・・

制服をまとった その身体に溶け込むわたし・・・・

ああ、この風景。

あなたはあそこの光を見ているのね

あなたはあそこの灯りを見ているのね

ああ・・・

わたしには まだ ぜんぜんわからないけど

あなたの視界が持っている地図。

あなたが見ている視線のさきっぽには

あなたの声を 待っている何かが

咲いていて

  「●●、よしっ、××、よしっ。」

その声に 

歓喜して咲き乱れる何かがあるのだわ・・・・

指差呼称されるとき・・・

あなたの その執拗なまでの綺麗な指先でタッチされて 強迫的なまでの子守唄のような安全確認にもだえて ・・・ありがとう車掌、わたしを認めて、わたしを指差してくださって・・・そんなふうに 車掌に呼ばれる何かが・・・

  「●●、よしっ、××、よしっ。」

・・・そうして気づいた、車掌はわたしのことも見ていたのだ、あらゆる生命体のおよぼす可能性を考慮に入れてそのうえでわたしを指差し「お客さま、ヨシっ」ってつぶやいていたのだわ・・・そうだわ。わたしもあなたによって認識され刻印され配置されていたのですね、そう思うことは、わたしの胸を高鳴らせました。もっとわたしを見つめてください、面倒でめいわくでいやなものでも見る視線で、モノでも扱うかのような冷ややかな視線で、わたしを指差し、安全、という言葉で、けん制してください。

★「熱中生活応援ブログ」というところで、「駅員と私」と観察日記ブログ等が紹介されました。 → ●

 自分が駅員駅員と言い始めて10年ほど経過しますが、最近、少し知られるようになってきたのかしら・・・。